ベンチャーの資金調達 ~Valuationと調達額~

ベンチャー企業が資金調達するにあたって投資家との対応、交渉、調整はかなりの手間である。
通常、ベンチャーのCEOや創業チームは「やりたいこと」が先にあって起業しているから、資金調達については疎かったり、面倒だと思ったりしてしまいがちである。

単純に言うと、
「より高い時価総額(Valuation)でより多くを資金調達する」
ことがベンチャー企業側としては良いことになる。自身の経営権(議決権)も維持できるし、多額の資金調達ができれば企業運営のための資金繰りも楽になり本業に集中することができる。
一方、投資家側にとっては、
「より低い金額(Valuation)でより多く投資する」
ことが経済合理的になる。

しかしながら、過度に創業者(主要メンバー含め)の株式比率が下がってしまう(≒投資家の株式比率が上がってしまう)と、創業者による事業へのモチベーションを失ってしまったり、時価総額の極大化という目的を一致して持てなくなってしまったりする。
また、必要以上に資金調達をしてしまうと、事業運営への緊張感を失ってしまうので、投資家としては「必要な分だけ」「次の事業マイルストーンを達成する分だけ」資金供給したいと考える。

このため、適度なValuationで適度な金額を調達することが重要になる。あまりにValuationを上げて資金調達してしまうと、「その次」の資金調達がしにくくなってしまう(次の投資家がついてこられなくなる)ので、Valuationを上げるだけ上げて資金調達することは、必ずしも善とはなりにくい。

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投稿者: china biz consultant

an independent biz consultant for China business 中国ビジネスコンサルタント 中日跨境商务咨询师 連絡先:chapanese.biz[a]gmail.com

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